【えもふりとは】
簡単に言うと2Dイラストからアニメーションを作成できるE-moteというソフトの無料版(E-mote Free Movie Maker)です。
仕組みとしては、あらかじめ動かすパーツごとにレイヤー分けしたpsdデータを用意し、えもふりで読み取り、各パーツごとのパラメータを調整してアニメーションさせるという感じです。
2Dイラストのキャラクターを動かせるソフトということなので、用意したのは左記のイラストです。
そして、えもふりによって命を吹き込まれたのがこちらです
これは面白い!!!
自分の描いたイラストが滑らかに動くのを見るのは、とても楽しいです。
というわけで以下、えもふりを使ってみて個人的に良いなと思ったところや今後に期待したい機能などをご紹介します。
良いなと思う点
とにかく敷居が低い
無料なのもそうですが、動かすまでのプロセスがさほど難しくないのが素晴らしいと思いました。PSDファイルを編集できるソフトで、テンプレート通りのレイヤー分けさえできればえもふりに読み込みができます。
動きのテンプレートも用意されているため、それらを適用するだけでイラストが動いているところを見ることができます。(※イラストによっては調整が必要です)
「ちょっとやってみようかな」という気持ちで、誰でも気軽に体験できるのはとても素敵です。
2Dイラストを動かすソフトは他にもLive2Dというものが有名で、こちらも無料版がありますが、えもふりと比べると少し多くの工程が必要ですし、ちょっととっつきにくいかなと思います。
(ただし、Live2Dの方がモーションの自由度はかなり高いです)
今後に期待すること
パーツごとの原点設定と操作
えもふりはキャラクターの立ち絵に表情や角度をつけるソフトという位置なので、腕や下半身のモーションはあまり自由にできません。【14.09.04追記】工夫すれば手を振るような動作もできるようです。
参考:えもふり追加_パーツ講座 追加パーツを動かそう。
※これはえもふりで作ったものではありません
上は以前このブログで書いた『関節を動かすことを前提にした、動画用のキャラクター素材の作り方【Photoshop編】』という記事で作成した、女の子が手を振るモーションです。
現状のえもふりは、パーツの原点は固定されており、移動することができません。
ひじと手首に原点を設定し、原点を中心にパーツの角度を変えることができれば、このような動きも簡単に追加でき、モーションの自由度がぐんと上がるのではないかと思います。
終わりに
えもふりはフリーソフトの制限で120フレームしか書き出しができません。ですので動画などに使うには「あまり長いシーンにしない」などの工夫が必要ですし、用途としても限られてくるように思います。
ですがためしに「ちょっと動かしてみる」というのであれば楽しいですし、イラストが動いた!という感動を、ぜひ多くの人に体感してみてもらいたいなと思いました。
えもふりのダウンロードはE-moteのサイトでできますので、興味がある方はぜひ弄ってみてください。
それでは、今回はこれで終わります。
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