これら3つがどんな効果を持っているかについては、エフェクトの名前と、左図をご覧いただければだいたいわかると思います。
エフェクトの適用
メニューバーの[エフェクト]→[描画]の中に3つともあります。適用するレイヤーを選択し、エフェクトを選びます。
下記より、それぞれのエフェクトの設定項目について見ていきます。
1.塗りエフェクト
レイヤーを任意の色で塗りつぶします。設定できる項目は「色」と「不透明度」のみです。
【色の設定】
色の設定については特に説明する必要はないと思います。
「色」の項目の隣にある赤い領域をクリックすると、色の設定ウィンドウが開きます。
【不透明度の設定】
不透明度の設定ですが、残念ながらこの設定では塗りの色が薄くなるわけではありません。
塗りを適用したレイヤーごと透明になってしまいます。左図は、塗りエフェクトの「不透明度」をそれぞれ50と0に設定した状態です。
(トランスフォームの不透明度は100のままです)
感覚的&個人的は、不透明度を50に設定したら、塗りの色だけが薄くなって(左図のようになって)ほしいと思うのですが、そういう設定にはできないようです。
左図のような表現をするには、塗りエフェクトのレイヤーの下にエフェクトを適用していないレイヤーを重ねる必要があります。
2.グラデーションエフェクト
レイヤーをグラデーションで塗りつぶします。開始の色と終了の色を設定でき、好きな色のグラデーションを作れますが、2色以上のグラデーションを作ることはできません。
【開始色、終了色の設定】
色の設定については、塗りエフェクトと同じです。
開始色から終了色へのグラデーションにが作れます。
【開始位置、終了位置の設定】
初期設定では、レイヤーの左上が開始位置、右下が終了位置となっています。
初期設定では斜めのグラデーションですが、左図のように開始位置と終了位置の横座標のみを合わせると、垂直グラデーションになります。
もちろん、縦の座標のみを合わせると水平のグラデーションになります。
【不透明度の設定】
塗りエフェクトと同じで、エフェクトの不透明度を下げるとレイヤーごと不透明度が下がります。
左図は、開始不透明度と終了不透明度を両方とも0にした状態です。レイヤーごと完全な透明になってしまいました。
しかし、開始の不透明度と終了の不透明度が別々に設定できるので透明→不透明のグラデーションが作れます。
上の図では、何もエフェクトを設定していないレイヤーの上に、開始色と終了色を同じ(ホワイト)に設定し、開始の不透明度を0、終了の不透明度を100に設定したレイヤーを重ねたものです。
3.4色グラデーションエフェクト
レイヤーを4色のグラデーションで塗りつぶします。グラデーションエフェクトと同じで、色の数を増やしたり減らしたりすることはできません。
【色の設定】
初期の色は左図の通りです。
色の設定方法については、特に解説の必要はないと思います。
【ポイントの設定】
各色が始まる位置を設定します。
参考までに書いておきますが、ポイントの初期値はレイヤーの縦、横サイズの1/10を基準として、四隅からその値分内側にポイントされているようです。
ポイントの初期値についてはそんなに気にしなくても大丈夫です。
【ブレンド】
4つの色を混ぜる境の量です。
初期値は100です。値が大きいほど境があいまいになります。
【不透明度】
先に紹介した2つのエフェクトとは違い、4色グラデーションの場合はエフェクトの色のみ不透明度が変わります。
ですので、不透明度を下げると元のレイヤーの画像が見えます。
また、先に紹介したグラデーションエフェクトのようなポイントごとに不透明度を設定することはできません。
【ブレンドモード】
グラデーションのブレンドモードを変更できます。
要は、合成方法の設定です。
いろいろなモードがあるので試してみてください。
(先に紹介した塗りエフェクトとグラデーションエフェクトにはこの項目はありませんが、レイヤーのブレンド自体を変更することで下のレイヤーとブレンドすることもできます。)
ブレンドモードについては【NiVE2】 レイヤーのブレンドモードの変更 【基本操作補足】で紹介していますので、そちらも合わせてご覧下さい。
塗りつぶし系エフェクトについての補足
この記事では「塗り」「グラデーション」「4色グラデーション」について紹介いたしましたが、これらを含めた「描画」エフェクトについて、ひとつ留意しておく点があります。これらのエフェクトは、元の素材のアルファ値(不透明度)を無視します。
左図の女の子の画像は、人物の周りが透明のPNG画像です。
これに「塗り」エフェクトを設定した場合、透明の箇所も一緒に塗りつぶされてしまいます。(下図右)
個人的な希望としては、左のように透明の部分は保持したまま人物のみを塗りつぶして欲しいのですが、そういう仕様にはなっていません。
ですが、エフェクトをかけたレイヤーを人物のシルエットの形に抜く方法もあります。
塗りエフェクトと一緒にトラックマットという別のエフェクトを使うことで実現できますが、長くなってしまったので、この方法については次回の更新で紹介させていただこうと思います。→(【NiVE2】 素材のアルファ値でマスクをかける 【特殊効果入門】)
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