2012年6月29日金曜日

フリーのモーション作成ソフト、NiVEⅡが凄い!

先日「NiVEってすごいらしいよ」という話を聞いたので、実際にいじってみました。
正直言ってフリーソフトでここまでできるとは思いませんでした。
完全に舐めてましたごめんなさい。
以下、執筆者はあまりモーショングラフィックに精通した人間ではありませんが、NiVEを使ってみて個人的に非常に感動したところをピンポイントで紹介していきます。





【レイヤー機能】

まず何と言ってもレイヤーが使える!
「そんなの当たり前じゃん」とか思われそうなんですが、これが当たり前じゃないのです。

フリーの動画編集ソフトにはレイヤーが使えないものがたくさんあります。Windowsムービーメーカーとか、ニコニコムービーメーカーとか。(厳密に言うとモーショングラフィックソフトと動画編集ソフトは違いますが、趣味で動画を作るのにそこを意識することはないと思うので、ここでは同じものとして扱います)
以前ニコニコムービーメーカーをダウンロードし、レイヤーが使えないと知って早々にサレンダーしたのは良い思い出です…。


【コンポジションの入れ子】

Flash風にいうとムービークリップの入れ子。つまりモーションの入れ子です。これが一番感動しました。

入れ子にすることによって、コンポジションを別のコンポジションの部品のように扱うことができます。
例えば、コンポジションで短いモーションを作り、それを別のコンポジションに配置してテレビに映ってる映像のように見せたりとか…たとえがイマイチですが、とにかくこれができることによって、いろいろな表現が実現できます。


【豊富なエフェクト】

汎用性が高いフラクタルノイズ、素材を散らすパーティクルをはじめ、色調補正系、素材を変形させるディストーション、被写体深度を表現できるブラーなどなど、「こんなに?!」というくらいエフェクトが標準で搭載されています。
エフェクトの適用はAfterEffectsのエフェクトとほぼ同じです。


【他】

エクスプレッション制御(コードによる制御です)、3Dレイヤー、カメラ、ライト…
AfterEffectsを彷彿とさせる機能が豊富です。


【操作感がほぼAfterEffects】

 NiVEは公式サイトでその開発方針と位置づけが下記のように記載されています。
ある程度AfterEffectsと似たようなことが出来る、という方向で開発していく予定です。

本ソフトは、AEなどを購入する前の1段階として、モーショングラフィックスというものは一体どういうものか、また、それで自分のやりたいことが出来るのかどうかを見るための踏み台的ソフトです。このため、全くの動画初心者などには難しい部分が数多くあります。
また、ソフトの性質上、動画編集には向きませんので注意してください。

『ある程度AfterEffectsと似たようなことが出来る』とありますが、操作感がほとんどAEです。 AfterEffectsは高性能なソフトですが値段が高く、気軽に手を出せる感じではないのですが、ためしにNiVEを使ってみてから、というのは十分アリだと思いました。
NiVEで操作に慣れれば、AEに移行した場合もすぐに慣れることができると思います。
ただし、上の引用にある通り、初めて動画づくりをする人が感覚で操作できるような易しさはありません。
ゼロから始めるなら、多少の気合と勉強が必要かもしれません。


【もちろんできないこともある】

そんなわけでいろいろとAfterEffectsと似ているNiVEですが、もちろん高額なソフトに比べたらできないこともあります。
例えば、「パスに沿って移動させる」なんてことはNiVEではできませんし、AEと比べればエフェクトも少ないです。
あと個人的にはフレームアニメでFlashを使うことが多いので、swfが読み込めない点も痛いのですが…

それでも、フリーソフトでここまで機能がついていたら文句はつけられないと思いました。



【終わりに】

フリーの動画ソフトでは、NiVEの他にもAviUtlというソフトが有名のようで、ちょっと説明など読んでみましたがこちらもなかなか高性能なようです。

今まで「高性能なソフトは高くて…」とためらっていた人でも、フリーソフトでもこれだけの機能があれば気軽に本格的な動画づくりを始められると思います。

これは個人的な話ですが、
「動画作りは大変だけど面白いよ!」

ということをもっと広く多くの人に知ってほしいと思います。
自分が作ったものが動くところを見るのはなかなか嬉しいものです。

「動いたぁーーー!!」
という感動を、多くの人に感じてほしいです。
「やってみたいけど難しそうだし」などと躊躇するのは、本当にもったいないと思います。

しかし、こういった高機能なフリーソフトの存在がもっと広まれば、「動画を作ってみようかな」と思う人が増えるんじゃないかなと思いました。


NiVEのダウンロードはNiVE公式サイトでできますので、興味がある方はぜひ弄ってみてください。


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