2012年7月22日日曜日

NiVE2でボカロPVを作る・10 【初心者集中入門講座】

フリーのモーショングラフィックソフトのNicoVisualEffects2(以下NiVE)を使って、VOCALOIDのミュージックビデオを作成するチュートリアルです。
NiVE2をインストールしてみたけど、「手も足も出ない」状態の人が、「難しいことはいいから、とにかく素材を動かせるようになる」ことが目標です。

【第10回のポイント】

  • 不透明度の変更
  • レイヤーの左右反転








※画像はクリックで拡大表示します。
まずはNiVEを起動して前回までのプロジェクトファイルを開きます。


これまで歌詞の挿入、Aメロのシーン作成、Bメロのシーン作成と手順を解説してきました。
残りのシーンは、前回まで解説したことを組み合せればほぼ実現することができます。
ですので、残りのシーンの解説はこれまでのように細かく手順を追っていくことはせず、ポイントの解説のみとさせていただきます。


サビ1の解説


キャラクターの後ろを、左図の3種類の素材が入れ替わっています。

スケールの横の値を、開始のキーフレームで「0」終わりのキーフレームで「100」と設定して、中央から左右に伸びてくるような表現を実現させています。


間奏の解説

キャラクターが入れ替わる箇所では、フェードイン・フェードアウトでキャラクターが入れ替わります。これは不透明度の変更で実現できます
不透明度は、各レイヤーのトランスフォームの一番下にあります。
値を0にすると完全に透明になり、100で透明度なしになります。

上記の映像ではカットしてしまいましたが、この後に素材がめまぐるしく入れ替わるシーンが入っています。(第一回に掲載している完成動画を参照ください。すいません)
これは単に、何枚かのレイヤーをを短い間隔で順に表示させいるだけです。


Bメロ2の解説

二度目のBメロです。
キャラクターを表示させるときに不透明度の値を変更してフェードインさせています。
左図の二つの素材を反転させて表示しています。
レイヤーの反転は、スケールにマイナスの値を入力することで、実現できます。
例えば、スケールの値を「-100×100」とすれば左右反転しますし、「100×-100」とすれば上下反転します。

コメントでツッコミが入って気づきましたが、反転したことによりギターの持ち方が逆になってしまいました。
レイヤーの反転の際は、こういったミスにご注意ください…orz


サビ2の解説



左図3枚の大きな素材を用意し、移動させて表現してます。
最後にズームアウトして全体の絵を見せるという演出です。

(絵が変わっているだけで動きはほぼ同じなので、上記映像では3枚目のシーンを切ってしまいました)

大きな絵の移動の間にスピーカーが出てきますが、特に解説の必要はないかと思います。

このスピーカーは前奏やエンディングなどでも度々出てきますので、コンポジションで作成して使いまわししています。


前奏の解説


前奏のシーンで解説が必要なのは、このギターのシーンだけだと思います。
関節の動きや、拡大縮小の動きなど、第8回・第9回の解説と同じ方法で動かしています。

レイヤーの分け方は、左図を参照ください。

以上、残りのシーンをざっと解説させていただきました。(エンディングの解説は必要ないと思い省きました)
この動画はほとんどレイヤーの移動・回転・拡大縮小だけで作られてます。

特殊効果(エフェクト)などを取り入れれば、また一味違った面白い映像が作れますが、基本の機能だけでも十分、動画を作成することができるということがお分かりいただけたかと思います。


今回はこれで終わりです。
次回は、動画の書き出しについて解説します。



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2 件のコメント :

  1. 左右反転のやり方わからなかったから助かった!ありがとう!

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    1. 匿名さん
      コメントありがとうございます!
      お役に立てて嬉しく思います。

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